ムツコブスジコガネ (Trox mutsuensis)

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ムツコブスジコガネ

体長:6.8~8.8mm(実測7mm弱) - 秋田県沿岸南部 標高約590m ライトトラップ

山間部でのライトトラップに飛来した。

アイヌコブスジコガネ(T.setiferコブナシコブスジコガネ(T.nohiraiは灯火によく飛来するが、それ以外のコブスジコガネが飛来するのは珍しい。本種は夏期に山地に見られ、古い鳥獣の死体やペリットに集まる。北海道では平地林にも産しているそうだ。秋田で記録されているコブスジコガネ類のなかでは最も報告の少ない種で、これまでの記録は2例のみ。

 

ムツコブスジコガネ

※ 2016.8月下旬 秋田市alt.170m

上の画像の個体以来8年ぶりに灯火に飛来した。付着物や汚れのほかフ節切れなどもあり、ややお疲れ気味の個体だった。

 

ムツコブスジコガネ(標本)

標本画像。

この個体の体長はやや大きめで8mmを超えていた。前脚が下がり気味で分かりづらいが、前脚脛節端の刺が鋭く尖りカギ状に曲がっているので♂個体と思われる(♀は前脚脛節端の刺が真っ直ぐで、先端はやや丸くなる)。肉眼ではヒメコブスジコガネ(T.opacotuberculatus)にも似て見えるが、本種のほうが一回り大きい傾向にあることや上翅の条溝が明瞭でキャタピラーのようになっていることから区別できる。

 

※ 2016年12月21日…画像追加・追記

 

by Nak@管理人 | 2020年12月10日 更新 | Category: 甲虫 | Tags: , , ,
アオヒゲナガトビケラ属の一種
ヤマガタトビイロトビケラ
ムツコブスジコガネ
オオキイロマルノミハムシ
ムツセモンササキリモドキ雄個体