アルプスニセヒメガガンボ (Protoplasa alexanderi)

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アルプスニセヒメガガンボ

体長:実測約7mm~/翅長:実測約8mm - 秋田県央内陸部 標高約450m ライトトラップ

いつか採りたいと思っていたニセヒメガガンボ科の仲間が飛来した。この仲間は灯火での採集例を聞くので、自分のライトにも飛来しないかな~と毎年盛夏以降はよく確認していたが、ついに白布にとまってる姿を発見…ドキドキしながら3枚撮影して捕獲した。今年(2016年)印象深かった虫の一つ。環境省レッドリストで情報不足(DD)とされており、採集例は少ないものと思われる。

※ 2017年もライトトラップに飛来したので3枚目に追加掲載した

 

アルプスニセヒメガガンボ雄(翅)

近似種エサキニセヒメガガンボ(P. esakii)との区別は「日本産水生昆虫―科・属・種への検索(2005)」を参考にした。本州の東北~中部地方の山地(alt.500m~2000m)に分布、成虫は8月~10月に発見されている。

 

アルプスニセヒメガガンボ(雄)

※ 2017.9月下旬 秋田市alt.170m

2年連続でライトトラップに飛来した。今回は標高170~175m付近で本種の生息環境としては低い。エサキニセヒメガガンボのほうかとも思ったが、M1~M3脈の広がり具合と翅の後縁がCu付近でやや張り出すかんじがあること(アルプス♂の特徴)から本種と判断した。

秋田県ではエサキニセヒメガガンボの採集例はあるらしいので、昨年今年の飛来が本種で間違いないのならニセヒメガガンボ科は2種とも確認されたことになる。

 

トワダカワゲラ
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クロサンショウウオ(幼体)