カニギンモンアミカ (Neohapalothrix kanii)
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体長:実測5mm前後(翅長~6.5mm) - 秋田県秋田市 標高約175m ライトトラップ
上流河川沿いでのライトトラップに飛来した。
腹部の銀色斑紋と翅脈からギンモンアミカ属のようだ。日本からは2種が知られており、北海道からシロウズギンモンアミカ(N. manschukuensis)、本州からカニギンモンアミカ(カニアミカ)が記録されている。
頭部複眼の雰囲気と体長などからカニギンモンアミカとしたが、標本の頭部が破損していたため正確な同定ではない。この個体は♀のようで、♀の同定は複眼が合眼的(シロウズ)か離眼的(カニ)かがポイントになる。
※ 2021年1月19日…♂個体の画像を追加掲載(3枚目、4枚目)
R4脈とR5脈は長い共通柄から先端側で分岐する。第2基室とM2脈を欠く。
カニギンモンアミカであれば、環境省レッドリスト2019では絶滅危惧IB類(EN)に選定されており、石川県(準絶滅危惧 NT)と長野県(絶滅危惧I類 CR+EN)でもレッドリストに選定されている。シロウズギンモンアミカは環境省レッドリスト2019で準絶滅危惧(NT)に選定されている。
※ 2020年6月下旬 同所
♀個体が目立つなかに♂が1頭飛来していた。本種の灯火飛来は♀が多く♂は少ない。
本種は、秋田県で目にする(灯火で見る)アミカ科のなかでは、もっとも多い種と思われる。初夏の発生期であれば複数の個体が白布にとまっている。
♂個体標本。
前脚脛節とフ節は暗褐色、中脚フ節の変形がきわめて軽微であることなど、図鑑に記載されている特徴から本種の♂であることは間違いないと思われる。
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