フトヒサゴカスミカメ (Pherolepis fasciatus)

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フトヒサゴカスミカメ(秋田県産)

体長:3.5mm内外 - 秋田県央内陸部 標高約450m ライトトラップ

「秋田自然史研究No.66(2014)」に短報記録したのでweb上にも画像公開(2013年撮影の♂個体)。これまでは北海道にのみ分布する種となっていたが本州にも産していた。山間のハルニレ、寒冷地に生息するものと思われる。2015年に多数の個体がライトトラップに飛来したので以下に掲載する。

 

フトヒサゴカスミカメ

※ 2015.8月上旬 県央内陸alt.450m

同所でのライトトラップに多数の個体が飛来した。春から温暖な気候が続いたせいか2013年の初飛来時より1ヶ月ほど早かった。この日はクロヒサゴカスミカメ(P.kiritshenkoiも多数飛来しており、ヒサゴカスミカメ2種が白布を走りまわっていた。

 

フトヒサゴカスミカメ

白布を確認するたびに新たな個体が飛来していたが、この日はなぜか♀の飛来が多かった。♀は半翅鞘側縁が後方に向かって広くなるため見た目で区別できる。

 

フトヒサゴカスミカメ

これだけの数が発生しているなら昨年苦戦したハルニレでも楽勝と思い帰路のハルニレを軽くガサガサしてみた。…予想どおり1ペア仲良くネットイン。左が♀個体、右が♂個体。今年(2015年)の発生数は春~初夏の温暖な気候によるものなのか、他のカスミカメも何種か多発していた。

 

※ 2015.9.6画像追加・追記