ノコギリクワガタ (Prosopocoilus inclinatus)

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ノコギリクワガタ

体長:♂26~75mm/♀19~41mm - 秋田県沿岸南部 標高約590m ライトトラップ

山間部でのライトトラップに飛来した。

大アゴが湾曲している大歯型だが、54mmほどの小型個体だった。ノコギリクワガタは西日本や九州などの暖かい地方ほど大アゴが長くなる傾向で、東北産はそれらに比べるとずいぶん短い個体が多い。大アゴの短さもありサイズは出にくく70mmに達する個体はほぼ見られない。65mm付近でじゅうぶんな大型個体となる。

 

 

ノコギリクワガタ

※ 2011.8月下旬 秋田市 alt.140m

外灯下で見つけた大歯型♂。体長は約63mm。ノコギリクワガタの色彩は赤褐色~黒まで変異があるが、ほとんどが赤褐色で黒い個体は少ない。

 

ノコギリクワガタ

※ 2010.7月上旬 沿岸南部 alt.200m

古い水銀灯外灯に飛来していた中歯型の♂個体。田畑の脇や河川沿いなど、やや湿った環境にあるヤナギ類の樹液によくついている。山地よりは平地に近いほうに大型個体が多い。

 

ノコギリクワガタ不全個体

※ 2005.8月中旬 沿岸南部 alt.500m

外灯下でみつけた片側の大アゴが矮小した♂個体。おそらく幼虫から蛹になる段階で何らかのトラブルがあったものと思われる(片側のアゴに脱皮殻が残ったなど)。

 

歪な大アゴのノコギリクワガタ♂個体

※ 2019.8月上旬 秋田市 alt.175m

ライトトラップに飛来した歪な大アゴの♂個体。この個体も蛹化時のトラブルで大アゴが伸びきれなかったものと思われる。

 

ノコギリクワガタ大アゴ欠け個体

※ 2009.7月下旬 沿岸南部 alt.590m

両方のアゴが折れた個体。このような折れ方は鳥などの小動物に襲われた可能性が高い。自然界は厳しい…。

 

※ 2020年4月23日…歪な大アゴの♂個体の画像を追加(5枚目)

 

by Nak@管理人 | 2020年4月24日 更新 | Category: 甲虫 | Tags: ,
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