キアシクロチビカスミカメ属の一種 (Orthonotus nakagawai)
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体長:実測3.7mm前後 - 秋田県央内陸部 標高約400m ライトトラップ
山間部でのライトトラップに飛来した。
以前から不明種として気になっていたカスミカメムシの一種で、2022年に「Orthonotus nakagawai」として新種記載された。光栄なことにギンゲヒサゴの一種につづき献名していただいた。
山間部(ブナ帯)に生息しており、今のところここの周辺だけで確認している。幼虫は草本類、成虫は各種広葉樹(とくにハルニレに多い)から得られる。成虫の発生期は6月下旬~7月中旬。
※ 2012.7月上旬 県央内陸alt.450m
2012年に飛来した♂個体。
Orthonotus属はこれまで日本からはキアシクロチビカスミカメ1種のみが知られていたが、キアシクロチビカスミカメ自体も「bicoloripes」ではなく未記載種であったことが判明し、あらためて「O. takaii」として記載された。
※ 2021.6月下旬 県央内陸alt.400m
ハルニレからネットインした♀個体。
♀の体型は翅端に向かってより幅広い。触角は褐色の基節以外は黄白色、第2節の先端約1/3ほど暗色になる。♂の触角は全体が褐色で、第2節は先端約1/2ほどが暗色になっている(画像1、2枚目)。
生息地での個体数は多いが、灯火飛来はそれほど多くはない。
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