キクスイモドキカミキリ (Asaperda rufipes)
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体長:6~11mm - 秋田県沿岸南部 標高約590m ライトトラップ
同属のシナノクロフカミキリ(A. agapanthina)が西日本では少なく東日本では多いのに対し、本種は西日本では多く東日本ではやや少ない。秋田県でも採集例は少ない。
ライトトラップには今回が2度目の飛来で、1度目の個体は本属を研究されている専門家のかたにお送りし月刊むしNo.541(2016)に記録していただいた。
同属のシナノクロフカミキリ暗化型個体との区別が難しいが、シナノクロフは暗化個体でもあっても上翅末端付近が明褐色になるため、本種などのキクスイモドキカミキリ種群と区別できるようだ。
また、掲載画像のような全体的に暗色になる個体は、同属のフトキクスイモドキカミキリ(A. silvicultrix)にもよく似ており判断の難しいところもあるが、脛節・腿節がフ節に比べて明るい赤褐色であることや、触角も赤褐色部が目立つことから「キクスイモドキカミキリ」であろうと判断した。
会合部に灰白色の縦帯を持つ一見してそれとわかる個体ではなく、ネット上で見る関東以西のものとはかなり雰囲気が異なるため、同定は♂の交尾器を検するのが確実と思われる。
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