ヤマトコマドアミカ (Agathon japonics)

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ヤマトコマドアミカ(雌)

体長:実測約9mm(翅長12mm) - 秋田県秋田市 標高約175m ライトトラップ

ガガンボ類に似た体型をしたアミカ科の仲間が白布にとまっていた。

翅脈を見るとコマドアミカ属であることがわかり、この属のなかでは大型であることや、翅基部と前縁が黄色味を帯びることなどからヤマトコマドアミカの♀個体と判断した。北海道、本州、四国、九州に分布し、成虫は晩春~初夏のころに発生する。

 

ヤマトコマドアミカ(翅脈)

R2+3脈をもつことでコマドアミカ属かクロバアミカ属に絞られるが、R2+3脈の長さ(クロバアミカ属は長い)と翅の斑紋の有無で容易に識別できる。「コマド」の由来は、多くの種でR1脈とR2+3脈に囲まれた小窓状のr1室をもつことから。体長は♂で6mm内外(翅長9mm内外)♀で10mm内外(翅長13mm内外)。同属中の最大種。幼虫は山間の急流域に普通。

(参考文献:2018, 日本産水生昆虫 第二版: 科・属・種への検索.)

 

ヒロオビモンシデムシ
シラフアシビロハイイロハネカクシ
ヤマトコマドアミカ(雌)