エゾマルカギバラバチ (Bareogonalos jezoensis)

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灯火に飛来したエゾマルカギバラバチの♂個体

体長:実測約9.5mm - 秋田県央内陸部 標高約450m ライトトラップ

初秋の山地でのライトトラップに飛来した。

図示されたものを見たことがないため確かな同定ではないが、おそらく黄色斑紋が退化傾向のエゾマルカギバラバチ♂個体と思われる。エゾカギバラバチとして知られていた種だが和名改称になっている。

高次寄生という生態から目にする機会は少ない。♀はときどき見かけるものの♂はこれまで見たことがなかった(本種で間違いなければ)。

 

エゾマルカギバラバチの♂個体

本種は特異な生態で知られ、植物上に卵を産みつける → 蝶や蛾などの幼虫が食し寄生 → それらの幼虫がスズメバチ類に狩られ肉団子(これに紛れるとされる)→ スズメバチ幼虫のエサとなりそのまま体内に寄生する。

羽化までの詳細は検索して調べてください…。羽化まで辿りつく確立は低いようで、卵はかなりの数を産みつけるそうだ。

 

エゾマルカギバラバチの標本

左:同個体標本 右:過去採集のエゾマルカギバラバチ♀個体(約12.5mm)

中体節(見かけ上の胸部)は粗い網目状彫刻に覆われるという解説文から同種ではないかと判断した。この♀個体も黄色斑紋の範囲はやや狭く退化傾向のようだ。

♂の中体節は針を刺そうとしたら割れたため少し歪な形になっている。針刺しは諦めて台紙貼りにした。

 

by Nak@管理人 | 2020年4月2日 更新 | Category: 膜翅 | Tags: ,