ヨドミツヤユスリカ(Cricotopus sylvestris)

 Large-size @ ImageClick

ライトトラップに飛来したツヤユスリカ属(Cricotopus)の一種

体長:2~3mm - 秋田県秋田市 標高約175m ライトトラップ

初夏の山麓部でのライトトラップに飛来した。

持ち帰った数頭の斑紋からヨドミツヤユスリカと思われる。♂の斑紋もこの種に一致した。数多いユスリカのなかにおいてツヤユスリカ属の仲間は腹部斑紋などから同定しやすいグループのようだ。ただし、本種はミツオビツヤユスリカ(C. trifasciatus)とは色彩や斑紋などが酷似しているため同定には注意が必要。この2種は斑紋変異も多い。

点灯直後から瞬く間に集まってくる様子は凄まじく、ただ唖然としながら白布を見ているしかなかった…。

 

大量飛来したツヤユスリカ属(Cricotopus)の一種

ライトトラップあるあるの大量飛来…。

これでも一部を切り取って撮影しただけという悲劇…白布に近づくのも困難になっていた。ユスリカはときどき大量飛来することはあるものの、今年(2020年)は過去にないくらいに多かった。飛来しているのはほとんどが♀個体で♂は数える程度だったように思われる。

こうなると飛来している虫(とくに小さいの)はほぼわからなくなるため、この夜は早めに撤収した…。