シモフリカスミカメ (Salignus duplicatus medius)
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体長:5.2~5.7mm - 秋田県央内陸部 標高約400m ライトトラップ
成虫越冬のようで山地が雪解けする5月ころには成虫が見られる。この界隈では個体数が多く、ライトには6月下旬~7月くらいに数多く飛来する。
日本原色カメムシ図鑑第2巻によるとホストはヤナギ類とされているが、幼虫は草本類に、終齢幼虫~成虫は樹木上に見られることが多い。樹木ではハルニレとヤナギをよく利用しているが、シナノキやオニグルミなどからも得たことがある。樹林限界付近では、秋口にオオシラビソからたくさんの個体が得られたりもする。
※ 2022年2月20日…記事編集+幼虫画像・標本画像を追加
※ 2016.6月下旬 県央内陸alt.400m
霜降り状に淡色小班を鏤めるが、黒っぽい個体からかなり淡色になる個体まで変異がある。前胸背の斑紋もかなり変異がある。
※ 2020.6月中旬 県央内陸alt.400m
シモフリカスミカメの終齢(5齢)幼虫。林床草本で目にすることが多い。
※ 2021.6月下旬 県央内陸alt.400m
ハルニレの葉裏にいた羽化間近の終齢幼虫。成虫は樹木上から得られる。
標高1200mのオオシラビソ(アオモリトドマツ)から得られた個体(標本)。♂5.1mm ♀5.5mm。♀の前胸背がやけに赤かったこともあり、もしかしたら別種かと思い持ち帰ったが、どう見てもシモフリカスミカメのようだ。9月下旬ころにオオシラビソから多数の個体が得られる。
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