夜間飛行　- 灯火にあつまる秋田県の昆虫 -

シロハラホシウスバカゲロウ （Paraglenurus albiventris）

体長:26.2～36.3mm　-　秋田県央内陸部　標高約205m ライトトラップ

ホシウスバカゲロウとされていた種には5種の未知種が含まれていたことが明らかになり2021年に細分化されている。既知種のリュウキュウホシウスバカゲロウ（P. okinawensis）を含め日本産のParaglenurus属は7種となった。

記載論文はResearchGateで閲覧できる → ここ（英文）

シロハラホシウスバカゲロウは♂の腹部背面がほとんど灰白色になることが和名の由来で、翅の黒斑が小さいことも特徴になる。秋田県では初夏～夏ころに発生し低標高地からブナ帯まで生息している。分布は北海道・本州・四国。この仲間のなかでは北海道まで分布する唯一の種となっている。

※ 2013.8月中旬　県央内陸alt.450m

以前ホシウスバカゲロウ（P. japonicus）のページに掲載していた♀個体。全体の特徴からシロハラホシウスバカゲロウの♀個体になると思われる。♀も腹部の白斑は同属他種より発達するそうだ。