ミヤマアオナガカスミカメ (Orthotylus kurilensis)

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ライトトラップ下で撮影したミヤマアオナガカスミカメ(オス)

体長:5.2~6mm - 秋田県央内陸部 標高約400m ライトトラップ

山間部でのライトトラップに飛来した。

山地に生息する種で、主にドロノキから得られる。触角の色彩(カメムシ図鑑によると暗黒色)で少しひっかかるところがあったが、この個体は専門家の先生に同定していただいた。成虫は6月下旬~7月に発生する。

 

2008年に撮影したミヤマアオナガカスミカメ(オス)

※ 2008.7月中旬 県沿岸南部alt.590m

小楯板前縁が黒くなる個体。半翅鞘楔状部は多少なりとも黄色になる。

 

2014年に撮影したミヤマアオナガカスミカメ(オス)

※ 2014.6月下旬 県央内陸alt.400m

この個体も小楯板前縁が黒ずむ。

 

ライトトラップ下で撮影したミヤマアオナガカスミカメ(メス)

※ 2016.6月下旬 県央内陸alt.400m

♀個体。♂に比べて複眼は小さく、体側はやや丸みを帯びる。

 

ミヤマアオナガカスミカメとヒメアオナガカスミカメ(腹面比較)

同所的に見られるヒメアオナガカスミカメ(O. japonicusとの腹面比較(♂個体)。

腹部の色彩はミヤマアオナガは濃緑、ヒメアオナガでは黄緑がかる淡緑。ヒメアオナガは半翅鞘や腹部に軟毛が目立つことや、腹部末端に把握器が見えているなどの違いがある。脛節基部(ヒザ部分)に黒斑があることもヒメアオナガの特徴になっている。

 

by Nak@管理人 | 2022年2月27日 | Category: 半翅 | Tags: , ,