クロバアミカ (Bibiocephala infuscata)

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ライトトラップ下で撮影したクロバアミカ(メス)

体長:♂11~13mm/♀10.5~15mm - 秋田県大仙市 標高約35m ライトトラップ

春の中流河川沿いでのライトトラップに飛来した。

頑強な体型をしたアミカ科の大型種で、翅には特徴的な薄墨状の斑紋がある。翅の色は透明に近い個体から暗褐色になる個体まで変異がある。一般に山地の渓畔に生息するとされるが、秋田県では中流河川沿いで見ることが多く山間部では見たことはない。

 

ライトトラップ下で撮影したクロバアミカ(オス)

同日に飛来した♂個体。♂の翅は通常淡褐色になる。

中部~近畿地方には幼虫の形態が異なる「コクロバアミカ(B. minor あるいは B. infuscata minor)」とされる種群があるが、成虫の実態については解明されていない。

 

クロバアミカの翅

クロバアミカ♀♂の翅

翅脈相はコマドアミカ属にやや似るが、R2+3脈が長く横長のR1室になることや特徴的な翅の斑紋から容易に区別できる。