イシハラハサミツノカメムシ (Acanthosoma ishiharai)

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イシハラハサミツノカメムシ(雄)

体長:16~18mm - 秋田県大仙市 標高約310m ライトトラップ

Acanthosoma属の一種(未記載種)として掲載していたが、記載命名されたようなので更新。
Acanthosoma ishiharai Yamamoto et M. Hayashi, 2011」和名はイシハラハサミツノカメムシ。基産地は「NEBAZAWA Oku-Nikko」で記載論文にpref.(県)の表記はなかった。根羽沢だとすると群馬だろうか。

過去撮影の画像を何枚か掲載していたが、幼虫飼育時の画像を追加しつつ整理して以下にまとめる。

 

イシハラハサミツノカメムシ

過去に灯火下で撮影した成虫画像。灯火以外では晩夏~初秋の新成虫の時期に寄主植物をスイーピング(網でガサガサ)するのがもっとも効率よく得られる。春は分散しており様々な植物上に見られるため確実な採集は難しい。

寄主植物については、サワグルミがホストの一つであることを記録している(2020,秋田自然史研究No.77.)。幼虫は8月ころにサワグルミの果実からたくさん得られる。8月中旬ころから新成虫の羽化がはじまり、下旬ころにピークを迎えている(秋田県のブナ帯)。秋田では標高170m付近でも多産している場所があり、そのような環境ではお盆ころに新成虫が多かった。今のところサワグルミ以外で幼虫を確認したことはない。

 

イシハラハサミツノカメムシ

♀の終齢幼虫~羽化成虫。

 

イシハラハサミツノカメムシ

中齢から飼育した♀個体。幼虫の前胸背や翅芽にある小半点は個体差があるようだった。

 

イシハラハサミツノカメムシ

♂羽化成虫。成虫の触角は黒っぽく暗化し、前胸背側角は黄橙色~赤色でハサミツノカメムシヒメハサミツノカメムシよりやや大きく突出する。側角の色彩は、羽化年はやや淡い黄橙色で、越冬明け後にハサミツノカメムシのような赤色になっていることが多い。

♂は生殖節ハサミ状突起の形状から近似種と区別できる。♀は生殖節の後縁の形状から区別できる。

※ 近似種♂とのハサミ状突起比較画像はヒメハサミツノカメムシのページに掲載
※ ハサミツノカメムシとの♀生殖節比較画像をハサミツノカメムシのページに掲載

幼虫の色彩は同属の幼虫と比較して淡い傾向にある。前胸背板側縁の縁取りもほぼ目立たない。

 

※ 2020.8.1 記事本文修正

 

ベニスズメ
クロシデムシ
Acanthosomaの一種

オオクチカクシゾウムシ