ヤナギベニモンツノカメムシ (Elasmostethus amabilis)
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体長:8~10mm - 秋田県央内陸部 標高約400m ライトトラップ
主に山地のヤナギ類に寄生し、灯火には春~夏にかけて多数飛来する。秋田県では低標高の河川敷でも見られる場所があるが、ドロノキなどの幅広い葉のヤナギ類がある環境に限られている。寄主植物はオオバヤナギなど。以下♀画像、過去画像、生殖節の画像を掲載する。
※ 2021年2月4日…幼虫の画像を追加掲載(画像6枚目)
同日飛来した♀個体。小楯板は赤みを帯びる個体や淡い色彩になる個体など変異がある。腹部背面の色彩も黒~赤まで変異があるが、縁部分が幅広く黄色になることから同属他種と区別できるようだ。
腹部背面の赤い個体はベニモンツノカメムシ(E.humeralis)にやや似るが、本種のほうが明らかに小さい。また、灯火によく飛来するヒメアオモンツノカメムシ(E.rotundus)もやや似ていて紛らわしいが、体型や色彩、背面から透けて見える生殖節の形状などから見分けられる。
※ 2015.7月下旬 同所
過去に撮影した個体
※ 2015.7月下旬 同所
交尾中のペア
♂生殖節腹面・後方 ♀生殖節腹面
※ 2020.7月下旬 仙北市alt.450m
ドロノキから得られた終齢幼虫。この幼虫は♂個体で、羽化後に生殖節を見て本種と確認した。
同属でドロノキとヤマナラシをホストにするフトセグロベニモンツノカメムシ(E. brevis)という種が知られているが、秋田県ではまだ確認できていない。ドロノキからはヤナギベニモンツノカメムシのみ得られている。
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