ミヤマクワガタ雌雄モザイク個体
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体長:実測約43mm - 秋田県秋田市 標高約170m ライトトラップ
新月が近い気温の高い夜、次々と飛来してくるクワガタのなかに違和感のあるミヤマクワガタをみつけた。大アゴが折れた♂個体?と思ったが、手にとってみて驚いた…なんと雌雄モザイク個体だった。
腹部から下はほぼ♀の体型をしているが、前胸背板~頭部、大アゴにかけて♂️の特徴も合わせ持っている。
アップにすると境界がよくわかるが、頭部は右側から♂の範囲が広く左側は半分に達しない程度♀になっている。左右の触角も長さが違い、前胸背板は部分部分に雌雄が入り雑じってるのか形状はやや歪だ。
♂側の大アゴは一見折れているようにも見えるが、下方に強くアールがかかっているだけで折れてはいなかった。雌雄モザイク個体では♂側の大アゴがこのように下向きになることも多いそうだ。無事に羽化して活動することじたい凄いというか、生存する確率はかなり低いのではないだろうか。
同個体標本。
ライトトラップでは過去にコクワガタとオオクワガタの交雑種(オオコクワ)を採集しているが、まさか雌雄モザイク個体が飛来するとは思わなかった。外灯下では数年前にアトラスオオカブト(Chalcosoma atlas)を拾っており、交雑個体、外国産、モザイク個体と、変わり種を引き寄せる力はあるようだ…。次はなんだろうかと期待してしまう…。
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