夜間飛行　- 灯火にあつまる秋田県の昆虫 -

ナガマルカッコウムシ （Allochotes sakaii）

体長:5.4～7.8mm/実測7.1mm　-　秋田県央内陸部　標高約450m ライトトラップ

山間部でのライトトラップに飛来した。

長らくムネアカマルカッコウムシ（A. dichrous）と混同されていた種で、保育社甲虫 III にムネアカマルカッコウムシとして図示されていたものは本種だったそうだ。丸みを帯びた上翅のムネアカマルカッコウムシに対し、本種では細長い体型となり体長もやや大きい。

詳細な特徴や区別点についてはPDFが閲覧できる → 記載文献・概説文献

同個体標本とムネアカマルカッコウムシとの小腮髭比較。小腮髭末端節の形状は明確に違い、ムネアカマルカッコウムシでは細く本種では幅広くなっている。

秋田県未記録種であったことから、この個体は「秋田自然史研究 No.78」に短報記録した。